AI翻訳が発達しても、英会話力は必要!その理由とは?
本記事では、AIによる翻訳や通訳が発達しても、英会話を学んだ方が良い理由を解説します。
「機械翻訳の技術がどんどん進歩しているこの時代に、英会話はいらないんじゃないかな?」
「今から英会話学習を始めても、話せるようになった頃にはAI通訳のせいで英会話スキルは不要になってそう…」
こんな風にお考えなら是非お読みください!
1. 【結論】AI翻訳が発達しても英会話スキルが必要になるのは、「直接話すと心の通じ方が違う」から
AIによる翻訳技術の発展は、まさに日進月歩です。
書き言葉の翻訳はもちろん、最近では音声を認識して通訳してくれるスマホアプリなども充実してきています。
それでも、今後しばらくは英会話スキルは不要にならないでしょう。
それは、通訳を介さず直接話せるかどうかで、心の通じ方が違うから。
「心の通じ方が違う」とはどういうことか、以下で詳しく述べていきます!
2. 「直接話すと心の通じ方が違う」のはなぜ?
AI通訳を介さずに直接話した方が相手と心が通じる主な理由として、以下の2点があると筆者は考えています。
- 通訳を介してしまうと、通訳の存在が嫌でも意識される
- 通訳は、ふとした瞬間のおしゃべりに弱い
それぞれについて詳しく述べていきます。
2.1. 通訳を介してしまうと、通訳の存在が嫌でも意識される
AI通訳の性能が今よりさらに良くなっても、人が「通訳されていることに気付かない」レベルになるのはまだまだ先でしょう。
会話のリズムが悪くなったり、相手の生の声が聞けなかったり…。
通訳機を介すると生じるこうした問題を解消するのはかなり困難です。(この問題は、人による通訳にも共通しています)。
そして、この「通訳されているという感覚」は、相手との心理的距離を大きくします。
多くの人は、通訳を介して話すということに慣れておらず、違和感を覚えてしまうためです。
直接話すときと会話のリズムが違う、相手の口から出てくる言葉そのものは理解できない、などの状況をすんなりとは受け入れられないわけです。
これから生まれてくる子どもたちは、幼い頃からAI通訳が当たり前に存在し、それを使用して世界中の人と会話できるという世の中で成長するでしょう。
そうであれば、通訳を介して話すことに何の違和感も覚えないと思います。
しかし、既に幼少期を過ぎてしまっている私たちは違います。
技術の発達に、考え方や気持ちが追い付かないのです。
現代のSNSに苦手意識を抱く中高年が多いのと同じことです。
英会話習得の目的がビジネスだろうと、旅行だろうと、日常生活だろうと、想定される会話相手の多くは「AI通訳に完全には慣れ親しんではいない大人」でしょう。
だから、AI通訳が「まるで通訳を介していないみたいな」(=ほんやくコ○ニャクみたいな)レベルに到達しないうちは、英会話スキルが必要になるのです。
2.2. 通訳は、ふとした瞬間のおしゃべりに弱い
当然ですが、通訳機は起動していないと通訳してくれません。
つまり、ふとした瞬間の他愛もない「おしゃべり」に弱いということです。
想像してみてください。
ビジネスの会議で、海外のお客さんと通訳機を介して仕事の話をしたとしましょう。
優れた通訳機のおかげで、ビジネストーク自体は無事にできました。
ほっと一安心した会議終了後、お客さんが英語で話しかけてきます。
今後も良好な関係を続けるために、別れる前に和やかに世間話でもしようといった様子です。
通訳なしでコミュニケーションを取れないなら、どうしますか?
通訳機をあたふたと取り出して一言、
「すみません、もう一度おっしゃってもらっても良いですか?」
と言うのは、だいぶ間抜けですよね。
通訳機が使えないとなると、曖昧な愛想笑いをするのが精一杯。
相手は「ああ、この人は私の言ったことが分からなかったんだな」と気付くはずです。
きっと相手も冷めた気持ちで愛想笑いを返してくれるでしょう。
英会話の心得があれば、そんな世間話にサッと対応できます。
そして、そんな世間話こそ、相手との心理的距離を縮めるのに大きな役割を果たします。
ビジネスとはいえ、人は結局のところ感情で動く生き物。
仕事をうまく進めるためには相手と心が通じていることがとても大事ですよね。
ビジネスシーンに限らず、旅行や日常生活などでも、予想外のタイミングで話しかけられることはあります。
お店の店員さんに話しかけられたり、ホテルのエレベーターで宿泊客に話しかけられたり、道端で通行人に話しかけられたり…
だから、通訳機に頼ることなくふとした瞬間のおしゃべりを楽しめるだけの英会話力が必要になるのです。
3. まとめ
AIによる通訳技術が発達しても、しばらくは英会話スキルは必要になります。
それは、AI通訳を介して話すと、どうしても相手との心理的距離が縮まりにくくなるから。
その主な原因は次の二つ。
- 通訳を介してしまうと、通訳の存在が嫌でも意識される
- 通訳は、ふとした瞬間のおしゃべりに弱い
英会話力を高めて、自分の言葉で相手と直接やりとりしましょう。
そうすれば、相手との距離がグッと縮まります。
何より、コミュニケーションを取るのが何倍も楽しくなるでしょう!
英会話を身に付けたいとお考えなら、↓の記事もご覧ください。